大分県別府市内を観光する際の新たな移動手段として、電動キックボードをレンタルする実証実験が始まりました。

安定した走行が可能で、手軽に移動できるといま話題の乗り物「電動キックボード」。この電動キックボードで別府観光を楽しんでもらおうと、交通事業を手がける東急などが19日からシェアリングサービスの実証実験を始めました。

(東急・満田遼一郎さん)「周遊において移動手段が不足している課題があるので、これまで行きづらかったところに電動キックボードでより便利に観光客に訪れてもらうことが今回の実証実験の大きな狙い」

JR別府駅構内にある観光案内所には5台の電動キックボードを用意。専用のアプリから名前やクレジットカードの情報などを入力し、決済すると簡単にレンタルできるようになります。

電動キックボードのシェアリングサービスは東京・大阪といった都市圏や観光地ですでに展開されています。最高速度は時速20キロで自転車や原付バイクと同じように公道を使用しますが、免許がなくても16歳以上であれば誰でも運転ができます。

(試乗した人)「風を感じられるのが気持ち良かった」「1回目は緊張するかもしれないが慣れたら大丈夫、良い緊張感を持ちながら楽しめると思う」

(東急・満田遼一郎さん)「海外を含め別府に訪れる観光客がターゲット。地域の魅力に気付いて、より別府に滞在してもらえるような取り組みになれば」

別府駅での電動キックボードは午前8時45分から午後5時まで、10分100円で貸し出されます。実証実験は来年3月末まで実施され、利用者のニーズや移動ルートなどを分析して引き続き展開していくかどうか判断するということです。