変更できる「要綱」ではなく半恒久的な「条例」の制定を
宇佐市にある県農林水産研究指導センター。県が奨励品種に指定しているコメ・ムギ・ダイズの原種が備蓄されています。

このうち、コメについては種子法が廃止される前後を比較しても種子の生産量や価格に問題は出ていないということです。

(県水田畑地化 集落営農課・竹中和男課長)「食と農林水産振興条例というものをもともと大分県は持っていましたし、要綱についても他県に先駆けてしっかりとした位置づけでやってきた状況を見ながらということですけど、今のところ現実的には困っていないので、このまましばらくはいこうかなと考えている」
「要綱で対応できている」と考える県に対して、県民が条例への格上げを求めているのはなぜなのでしょうか。
(深瀬雅子さん)「要綱があるからまだ維持されているけど、なにかの転換のときにバサッと、あっという間になくならないように条例にしておくと確実に種の生産をカットしないと思うので」

いつでも変更できる「要綱」ではなく、半恒久的な「条例」を求めている深瀬さん。大分の環境に則した品種の保存や改良など地域が安心して主体的に取り組める農業を目指してほしいと考えています。