大分県日田市で休耕田を活用してバナナ栽培に情熱を注ぐ男性がいます。廃棄予定の設備を譲り受けて、4年間の試行錯誤のうえバナナを実らせました。

(記者)「これはどういったバナナですか」
(スモールフィールド・荏隈潤さん)「最近よく言われている皮ごとバナナで、品種はだいたい5種類育ててます」
日田市羽田地区の県道48号沿いに位置する「スモールフィールド」。ハウスの中でバナナの栽培を行うのは荏隈潤(69)さんです。

(荏隈潤さん)「ここの地域がなかなか人が市内から来てくれませんので、少しは何か魅力的なものがあれば来るのかなと思ったんですけどね」
羽田地区で生まれ育った荏隈さんは、現在、久留米市で建設業を営んでいます。同業者でバナナの栽培をしている人との出会いがあり、寂しくなった地元の活性化になるのではと考えました。

(荏隈潤さん)「僕らが小さい頃はすごく人がいました。やっぱり小学生付近でもう何十人っていましたからね。だけど今いないですもん。見ないから寂しいです。

4年前、2019年の秋に一念発起した荏隈さんはバナナの栽培を始めました。場所は両親が稲作を辞めて10年以上、休耕田となっていた土地を活用。また、利用する設備にもこだわりが…
(荏隈潤さん)「ハウスに関してはビニールだけ買いましたけど、もうほとんど、やめられる方の後を引き継いだ状態でやってます」
「もったいない」の精神で暖房器をはじめ、換気扇やオイルタンクなどの設備は廃棄予定の物を譲りうけました。こうして始めたバナナ栽培ですが…