スマホで顔認証…施設や保護者に通知

えのくま幼稚園では安全装置の導入に向けて準備を進める一方、これまでと同様、職員の力で子どもたちの安全を守っていきたいとしています。

(えのくま幼稚園・長田文生園長)「制度が動き出すのだったらそれは早い方が良いと思うけども特段遅いからと言って園としてはあまり困ることがない。困らないようにまたトリプルチェックを確実に行いたいと思う」

一方、大分県別府市にあるAIアプリ開発会社「IoZ」では置き去り事故を受けて去年11月に送迎バス向けの顔認証システムを開発、特許を出願しています。

顔認証システム「FaceIndex for ENG」

(IoZ・吉田柳太郎社長)「顔認証するとサクセスとでます。私ということを認識したよということです」

このシステムは送迎バスに乗った園児を先生がスマートフォンで撮影し、顔認証する仕組みです。認証すると施設側に園児の乗車を通知。登園後、再び顔認証すると園には下車したことが通知されるほか、保護者にも登園の知らせがメールで届きます。メールは顔認証した際の写真も添付されていて、離れていても子どもの安全を確認することができます。

(IoZ・吉田柳太郎社長)「すでに持っているスマートフォンでできる。新たな設備を持たなくてもいいシステムで子どもたちを守ることができるといいなと思っていてそれが地域の安心につながっていくと思う」

本格的な暑さが段々と近づいています。子どもたちの悲惨な事故を2度と起こさないための対応が急がれています。