樹木医から太鼓判 代替品種の「ジンダイアケボノ」

(日本花の会上級研究員 樹木医・寺井海樹人さん)「病気にかかりやすいものを配布し続けているとてんぐ巣病がまん延する。一因になってしまうのではないかということを危惧して取りやめた経緯がある」

代替品種としているのは「ジンダイアケボノ」。開花時期がやや早く、少しピンクが濃いのが特徴です。こちらは2000年に植えられた東京の国立劇場のジンダイアケボノです。

(樹木医・寺井海樹人さん)「日本で植栽されたものとしては一番最初のものになる。今では結構立派なサイズになっていて、お花見もしっかりできる木ですね。サクラの名所になりうるサクラで、安心していただいて良いと思う」

豊後大野市の御嶽山さくらロードでは、2017年からジンダイアケボノへの植え替えを進めてきました。

(衛藤孝典会長)「7年前に植えたジンダイアケボノは順調に大きくなっています」

この7年間でおよそ300本のジンダイアケボノが植えられました。

(清川まちづくり協議会・衛藤孝典会長)「かつての賑わいをもう一度取り戻そうという思いで、御嶽さくらロードの再生事業に取り組んだ。もうあと、5年・10年経ったら本当にすごいことになると思う」

「いつまでも桜が楽しめるように」これまでソメイヨシノを主役に作られてきた桜の名所では、少しずつ世代交代が始まっています。