大分県別府市の鶴見岳で火山活動が活発化し、噴火警戒レベルが引き上げられたことを想定した防災訓練が初めて実施されました。

この訓練はおととし12月に改定した鶴見岳・伽藍岳火山避難計画に基づいて、大分県が初めて実施したもので、警察や消防など21の機関からおよそ60人が参加しました。

訓練は鶴見岳の火山活動が高まり、噴火警戒レベルが2に引き上げられたことを想定。火口周辺への立ち入り規制を受けて、参加者が山頂付近の観光客を標高およそ500メートルのロープウェイ高原駅まで誘導しました。また登山届がでている登山者が下山したかどうか、安否を確認しました。

(県生活環境部防災局・高橋功一総括)「噴火したら被害が出る可能性が考えられますので、火山災害にも気を使っていただいて日頃の備えをしていただきたい」

県は初動対応の手順など訓練の成果を検証し、防災体制の強化につなげたいとしています。