大分県内を襲った10年に一度クラスの“強烈寒波”。大雪のおそれはなくなったものの、これまでの積雪や暴風の影響で3人が死傷しました。

県内は上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、24日朝から各地で断続的に雪が降りました。これまでに大分空港で18センチ、日田市で5センチの積雪が観測されています。

(日田市民)「なかなか雪が降ることがないので、ちょっと驚いている」

また、25日朝の最低気温も玖珠町でマイナス9度、由布市湯布院町でマイナス8.3度などと、ほとんどのところでこの冬一番の寒さとなりました。

寒波による強風の影響で別府市では24日倒木が男性を直撃し、市内に住む高原重伸さん(62)が死亡しました。県内ではこのほか、強風にあおられて転倒するなどして、男女2人が軽いけがをしています。

(高橋記者)「大分空港では滑走路の除雪作業が急ピッチで進められています」

24日午後4時半、大分空港のライブカメラの映像を早回しで時間を進めると、一夜で一面が真っ白な雪に覆われることが分かります。

滑走路の積雪で空港は欠航便が相次ぎました。25日未明から除雪作業が続いていましたが、午後5時には終了し閉鎖は解除されました。

(利用客)「朝6時くらいに着きました。大変です」「最終便もいっぱいなので、どうやって帰ろうかなと」

高速道路の東九州道と大分道では、大分インターから先の福岡方面で通行止めが続いています。

教育現場にも影響が…

県内の公立・私立学校では25日だけで190校が臨時休校、194校が始業時間を繰り下げました。

県内は26日にかけて厳しい冷え込みが続く見込みで、大分地方気象台は引き続き水道管の凍結に注意するよう呼びかけています。