10年に1度といわれる「最強寒波」。気を付けなければならないのが交通障害や水道管の凍結です。事前に備えておくべきポイントを取材しました。

車のトラブルに対応するJAF大分支部。寒波の到来を前に隊員がレッカー車にチェーンや融雪剤を積み込み、いつでも出動できる準備を進めていました。

(JAF大分支部・加藤隆雅さん)「あすの寒波に備えて、これだけの予報が出ているので、これが雪シーズンのJAFの日常」

雪の日の救援要請で最も多いのが「立ち往生」。2014年には大分市でも10センチ以上の積雪を観測し、身動きができなくなった車が続出しました。

(JAF大分支部・岩元幹太さん)「雪が積もっているところにノーマルタイヤで入ったり、チェーンなどの備えがない状態で動けなくなってしまったりする場合が多い」

特に怖いのが「ブラック アイスバーン」と呼ばれる現象です。路面が濡れているように見えて実は凍結。スリップ事故を誘発し立ち往生も多発しています。

(岩元幹太さん)「できる限り、不要不急の外出は避けて欲しい。どうしても外出する場合は、スタッドレスタイヤでも立ち往生する可能性があるので、タイヤチェーンなどの対策が必要です」

一方、気温が0度を下回ると水道管の凍結や破裂の危険性が高まります。

(中津市上下水道部・泉隆介課長)「水道管が凍結するのはマイナス4度以下の場合。むき出しになっている水道管や北側にある給湯器が凍結するおそれがある」

そこで家庭でもできる凍結を防ぐための対策を聞きました。

屋外にある水道管や蛇口はホームセンターで売られている保温材を巻きつけて固定。タオルや緩衝材などでも代用が可能です。

(中津市上下水道部・丸尾諭志さん)「とにかく露出をなくせば冷たい風に触れないので凍結防止になる」

また、水量を測るメーターボックスを新聞紙や布切れなどで保温するのも有効な手段といいます。

(中津市上下水道部・泉隆介課長)「一番は水道管を凍結させないこと。もし凍結したら止水栓を回して水を止めるよう対策して欲しい」

7年ぶりの到来が予想される最強寒波。早めに対策を講じて、こまめに最新の情報を確認するよう心がけましょう。