ノロウイルスによる感染性胃腸炎の患者数が大分県内で急増し、県が手洗いなど予防の徹底を呼びかけています。
大分県によりますと、先週、県内の感染性胃腸炎の患者数は310人で、1医療機関あたりでは8.61人となりました。いずれも3週間前から1.6倍以上増加。流行の兆しが見られます。保健所別では東部が最も多く15.29人、大分市でも医療機関あたりの患者数が10を超えています。
(県感染症対策課・池辺淑子課長)「特に冬場に多いのがノロウイルス。とても感染力が強くて少量のウイルスでも感染が成立する」
ノロウイルスは嘔吐や下痢などの症状が2日から3日程度続き、特に高齢者や小さい子どもは重症化する恐れもあります。新型コロナ対策に有効なアルコール消毒はあまり効果がないとされ、手洗いが最も有効ということです。
(県感染症対策課・池辺淑子課長)「口からウイルスが入ることが一番の問題なのできちんとその都度手を洗うことに注意してほしい」
ノロウイルスの感染は例年1月にピークを迎えます。県は年末年始や冬休みの間もこまめな手洗いを心掛けるよう呼びかけています。