戦争体験を語る決意

日高さんは長い間、戦争の記憶を語ることはありませんでした。しかし戦争体験者が少なくなる中、30年ほど前から自身の体験を語り始め、各地で平和講演を定期的に行っています。

この日は、中津市立小楠小学校で当時の記憶を語りました。

(児童)「お父さん、お母さんが栄養失調などで倒れ…すごく心に残りました」「戦争はやったらいけないし、人の命を奪ってしまうから、やめたほうがいいということを、戦争を体験していない人たちに話していきたいです」

日高軈子さん:
「こういうことは、そうそうあることじゃない。後の人にも伝えなきゃいけない。『戦争は人と人の殺し合いだ』と本当にそうです。全然無駄なことです」

日高さんは自身の壮絶な体験を若い世代に伝えようと、静かに、そして確かな声で語り続けています。