第44回大分国際車いすマラソンが、いよいよ11月16日に大分市で開催されます。日本勢では、2024年の大会で2位となり、パリパラリンピックで銅メダルを獲得した鈴木朋樹(31)に大きな期待が寄せられています。

去年の大会は、優勝候補の筆頭のマルセル・フグが欠場したことで混戦となり、レースはパリパラリンピックのメダリスト、日本の鈴木朋樹(31)と、中国の金華による一騎打ちとなりました。

金華(中国)と健闘をたたえ合う(2024年の大会)

(鈴木朋樹)「去年の大会はすごく楽しいレースだったと思います。パリの舞台で戦った金選手と一騎打ちというところで、記録も狙えるようなコンディションでもありましたし」

勝負を分けたのは、レース終盤に一瞬のスキをついた金華のスパートでした。

鈴木は惜しくも2位となりましが、1時間19分34秒の好タイムをマーク。大分国際で7大会連続の国内1位となり、日本の第一人者としての実力をアピールしました。

(鈴木朋樹)「金選手に負けてしまったのは、パリ五輪の結果もあり、順当な順位だったのかなと思うんですけど、楽しかったレースです」

鈴木朋樹選手(31)

今年の大会には、大分で優勝11回を誇る絶対王者、マルセル・フグが2年ぶりに復帰します。鈴木は、過去2人しか成し遂げていない日本人優勝と、自身の日本記録更新を狙います。

(鈴木朋樹)「日本人の歴代の先輩たちが優勝するために切磋琢磨してきたことで、大分の大会は盛り上がり、海外からも強い選手が来るようになりました。日本人として大分での優勝はすごく大きな意味がありますし、マルセル・フグ選手に勝ちたいという思いもあります。日本新記録をしっかりと狙って頑張りたいです」

第44回大分国際車いすマラソンは、11月16日に大分市で開催されます。