念願のヨーロッパ舞台へ
シーズンオフに帰省した大分市出身の石川は、恩師が指導する地元クラブで、中学生たちに自らの経験を語った。

石川:
「懐かしい気持ちが一番ですね。中学時代にやっていたアップがそのまま残っているし、あいさつを大事にする雰囲気も変わっていなくて、原点に戻ってきた感じがします」
この練習場は小学3年生から中学3年生までの6年間、石川がハンドボールに打ち込んだ思い出の場所だ。原川中学では県勢初の全国優勝を果たし、大分鶴崎高校を経て名門・大阪体育大学へ進学。大学では去年、キャプテンとしてインカレ11連覇を達成した。
石川:
「小さい頃からヨーロッパでプレーすることを目標にしていて、高いレベルで挑戦したいと思っていました」
日本代表に選ばれてからは世界との差を肌で感じ、「その舞台で戦いたい」という思いが一層強まった。大学卒業後の今年1月には国内リーグの北國ハニービーに加入し、わずか半年間でチーム2位となる122得点を記録。その実績を引っ提げ、ノルウェー1部の「モルデ」への移籍をつかんだ。

石川:
「ロングシュートやブラインドシュートなど、シュートのバリエーションの多さが自分の武器だと思っています。海外でどこまで通用するのか試しながら、良い部分をさらに伸ばしていきたい」