監督と選手の4年間
1993年から96年までの4年間、岡崎氏は長嶋監督のもとで選手として過ごす。特に印象に残っているのが1994年10月8日の名古屋球場での試合だという。この試合の前夜、長嶋監督はミーティングで「勝つ、勝つ、勝つ」と3回連呼した。

「すごく大きな声で心がこもっていました。その言葉が一番私の中に響いていて、とにかく勝負師である私たちは勝つということが大切だと。勝つということに執念を燃やすという意味では、長嶋さんは一番勝利にこだわった野球人ではなかったかと思います」
「私の野球人生だけでなく、人生においての恩人です。長嶋さんが僕を巨人軍に、プロ野球選手にしてくれて、その中で私は生活をした。ある意味レールを引いてくれたという意味では、人生の恩人です。感謝の気持ちしかありません」

岡崎氏は現在、プロ野球独立リーグの「大分Bーリングス」のGMを務める。長嶋氏との出会いから始まったプロ野球選手としての経験は、今も岡崎氏の人生の礎となっている。