企業を狙ったサイバー攻撃が全国で相次ぎ、私たちの暮らしのすぐそばにも脅威が迫っています。最新の手口や防御策について専門家に聞きました。

感染すると完全復旧は困難

大分県内で23店舗を展開するトキハインダストリー。3月31日、すべての店舗が突然臨時休業に追い込まれました。原因はサーバーへのサイバー攻撃によるシステム障害。翌日には営業を再開しましたが、今でもクレジット決済やポイント利用ができないなど影響が続いています。今回の手口は「ランサムウェア」と呼ばれる近年急増している悪質なサイバー攻撃のひとつです。

あけのアクロスタウン(3月31日)

大分大学理工学部 池部実講師:
「令和6年警察庁の報告でもランサムウェアの感染被害は、全国で200件を超えている状況です」

ランサムウェアとは、企業や組織のファイルを暗号化し、解除のために“身代金”を要求。さらに、機密情報や個人情報を外部に流出させる二次被害も深刻です。

大分大学理工学部 池部実講師:
「企業規模に関して言うと大規模・中小規模にかかわらず、感染という形になります」