大分県内で最大震度6弱を観測した熊本地震の本震から16日で9年となり、由布市では防災ラジオを使った訓練が実施されました。
2016年4月に発生した熊本地震では最大震度7を2回記録し、県内では由布市と別府市で震度6弱を観測しました。この地震で由布市での災害関連死3人を含めて278人が犠牲となりました。
2回目の震度7を観測した「本震」から16日で9年となる中、由布市では全世帯に配布されている防災ラジオを使った訓練が実施されました。

ラジオの放送中に緊急地震速報が発表された想定で、参加した職員は机の下に身を隠して地震発生時の行動を確認しました。
(由布市防災危機管理課・土師勇治さん)「熊本地震を忘れないためにもこういった地震訓練をしていただいて、いつ地震が起きてもいいように備えていただきたい」

由布市によりますと、市内の住宅の耐震化率は、今年1月時点で80.3パーセントにとどまっていて、2027年度までに90パーセントを目指しています。