乾しいたけの選別作業の効率化を図るため、全国初となるAI選別機が大分県椎茸農協に導入されました。
大分が全国一の出荷量を誇る乾しいたけ。生産性向上のため、新たにAI選別機が導入され、県椎茸農協で稼働開始式が開かれました。
このAI選別機は、毎秒3個の乾しいたけの画像解析とデータ処理を行い、種類や大きさに応じて30箱に振り分けます。生産者から未選別の状態で持ち込まれた乾しいたけをAIで選別するのは全国で初めてです。

(生産者・糸永洋一さん)「AI選別を利用して自分たちが空いた時間を利用して生産量を増やしたい」
県椎茸農協では、昨年度およそ6.5トンの乾しいたけを手作業で選別していましたが、AI選別機の導入で作業効率が4割以上向上します。高齢化が進む生産者の負担軽減に加え、選別コストを削減する狙いがあります。

(県椎茸農協・青野浩志代表理事組合長)「いい選別によって高値につがっていく。結果として生産者の作業の負担を軽減し、かつ市場での高値が期待される」
生産者には野菜や酪農など他の産品を手がける人が多く、県椎茸農協は一次産業全体の効率化につながることも期待しています。