不妊治療の普及などで双子や三つ子といった多胎児の割合は増加傾向にあります。想像以上に大変な子育て――その悩みや不安を解消しようと、母親をサポートする活動が広がりを見せています。
多胎育児あるある
大分市在住の緒方あやさん。仕事をしながら8歳の長男と6歳の次男、それに3歳の双子の育児に追われています。

緒方さん:
「泣かれたら抱っこは1人しかできないし、やっと寝たなって思ったら1人は起きるという感じです。3歳になった今は自分でちょろちょろ動けるので、駐車場を飛び出さないように工夫しないと命の危険があるという大変さがあります」
こうした多胎児ママの心を軽くするための活動が始まっています。母親同士の交流を目的に4年前に発足した子育てサークル「oita tatai mom」。定期的に交流会を開き、悩みの相談や情報交換をしています。また、多胎育児の実体験をもとに描いた漫画をインターネット上で公開しています。

【多胎コミックより】
「同時泣きをする声に辛くなり、一緒に泣いたことも。1日トータル1時間ほどしか寝られなくてずっと眠い」
「やることも労力も2倍、3時間おきの搾乳…貧血が続きフラフラになりながら病院に」
「産後半年で倒れてしまい…急遽夫が育休を取得してくれてなんとかなりました」
「ワンオペの三つ子の育児は大変で…特に悩んだのはお風呂の入れ方。残りの2人の様子を見ながらキッチンで1人ずつ洗うようにしました」