大分市の大分舞鶴高校では3年ぶりに家族を招いての文化祭が開かれました。コロナ禍で奮闘する高校生のステージに密着しました。

大分舞鶴高校の文化祭「柏葉祭」本番の2日前。体育館では、劇を披露するクラスが練習を行なっていました。


2年5組の劇は小説「走れメロス」のその後を描いたオリジナルストーリーです。


(後藤駿太リーダー)「お笑いというか、皆を楽しませらればいいなという思いでこの劇を作っているので、かたく見ずに楽しんで見てくれると嬉しいです」


2022年は、コロナ禍で3年ぶりに家族を招いて開催する文化祭のステージイベントは
しっかり準備してのぞみたいころでしたが、台風11号の接近により前日に行う予定だったiichikoグランシアタでのリハーサルが中止になってしまいした。


(後藤萌香リーダー)「まだ照明とか音響はグランシアタでできていないので、そこは不安なところが結構あるんですけど、2年5組ならやれると思います。頑張ります」


そして迎えた、「柏葉祭」当日。各クラスに割り当てられたおよそ20分のリハーサル時間で様々な確認をしなければいけません。


(2年6組照明担当)「(操作が)とても難しくて、ライトの加減とか大きさとかが難しくて出来るか不安です」「運んでいるときに壊れました」「今頑張って直してます」


不安が残る中、迫ってくる開演時間。2階席には3年ぶりに子どものステージを楽しみにした保護者の姿が。そして、1階席も全校生徒で埋まって「柏葉祭」初日、ステージイベントが始まります。


今年は1.2年生の6クラスと4つの文科系の部活動がステージを彩ります。


県大会で金賞を受賞し、2日後に九州大会本番を控える音楽部の合唱で会場は一体となりました。


そして、「走れメロス」のアフターストーリーを演じる2年5組。

(主人公メロス役・木吉丈琉さん)「今もう結構バクバクです。どうしよう」


いよいよ幕が上がりました。


15分間、失敗もなく、会場を笑いでつつむ見事なステージを披露してくれました。

(保護者)「素敵な舞台を見られてとても良い時間を過ごさせていただいています」「どういった文化祭なのかなと思っていたので、今日は生で見れたことが本当に嬉しいです」


(木吉丈琉さん)「とてもは緊張してたんですけど、途中から楽しくなって、思い切ってできました」


(後藤駿太リーダー)「大変だったんですけど、ここまで頑張ってやってきてよかったですし、皆楽しんでくれたのかなと思うので本当にそれが嬉しかったです」


コロナ禍での文化祭。マスク越しにも分かる充実感に溢れた生徒達の表情。文化祭での経験が絆を深め、より充実した高校生活へと繋がります。