南海トラフ地震の臨時情報が8月初めて発表されましたが、大分県内でも大規模な災害時にはふだん利用している道路が車で通れなくなる可能性があります。
(県警察本部交通規制課・吉良誠一次席)「南海トラフ地震などの大規模災害が発生した際には、この県道から宗麟大橋にかけて、緊急交通路として一般の方の通行が制限されることがある」

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巨大地震などが起きた際に一般の車両が通行止めになる道路、「緊急交通路」。東日本大震災など大規模な災害時に全国で過去4回指定されました。
(吉良誠一次席)「大規模災害が発生した際にいち早く災害に対応する必要があるために緊急交通路ができている。例えばパトカーや消防車救急車などの緊急車両に加えて緊急通行車両としての交付を受けた車両が通行できる」
緊急交通路は災害に対応する車の通行が優先されるため、一般の車が通れなくなります。県内ではおととし、指定範囲が見直されました。現在は隣の県につながる高速道路や、大分空港を結ぶ自動車専用道路が指定される可能性があります。
また、一般道では大分インターから下郡地区までの県道と、大分スポーツ公園周辺から宮河内インターまでの国道を緊急交通路にすることが想定されています。
(吉良誠一次席)「8月の南海トラフ地震臨時情報が発表された際には緊急交通路を指定していない。ただ今後、南海トラフ地震のような大規模災害が発生した際には県民の方の通行を制限することがあるので、ご理解とご協力をいただきたい」
県内ではこれまでに緊急交通路の指定はありませんが、災害時に備え車での避難経路を確認することが大切です。