浮き具が風でどれだけ流されるか検証した映像では、風速2メートルから4メートルの弱い風でも浮き具は徐々に沖に流されます。110秒後には50メートル流され、大人が助けに向かっても次第に水深も深くなり追いつけなくなりました。

また、浮き具の形によっても風の影響は大きく異なり、立体的な形になるほどより流されやすくなります。

大分海上保安部交通課 武本直樹課長:
「海面から少しでも高い位置に首が出ているような動物型の遊具は、風に当たる風圧面積が大きいので、それだけ風の影響を大きく受けやすい。沖に吹く風のときには特に注意が必要となります」

大分海上保安部と警察は、海岸でパトロールを実施。利用者へチラシを配ったほか、県警の警備艇で監視し海の事故への防止を呼びかけました。

(海水浴客)「あんまり遠くまで行かないようにさせてます」「目を離さないようにしてそばにいるようにはしてます」「浮き具を使ったらずっとそばにいないといけないと思います。子どもから離れたらダメだなと思います」

浮き具を使用する際は、風が強い日は控える事や足がつく浅瀬や監視員がいる場所を選ぶことが大切です。また、万が一流された場合は岸に戻ろうとしたり、助けにいったりせずに118番通報することが重要です。

大分海上保安部交通課 武本直樹課長:
「とても普通の人だと泳いで岸に戻れません。海で助けることは難しいので落ち着いて救助機関の救助を待ってほしい」

海水浴で夏の楽しい思い出を作るためにも風を含めた天候に注意し、油断しないことが何より重要です。