感染が高止まりする中でスタートした新学期。夏休みは感染増加が一定程度おさえられた一方、子どもの重症例も増えていて小児科医が注意を呼び掛けています。
新学期が始まり感染の再拡大が懸念されていて、大分県福祉保健部の藤内修二理事は「子どもたちの感染がどれぐらい広がるか、重要なカギを握るとみている」と話しています。
一方、大分市にある「石和こどもクリニック」では夏休みの間も多い日は1日に100件近い検査を実施。発熱や関節痛、嘔吐などの症状を訴えるケースが多いといいます。
石和翔医師「夏休み入る前からコロナウイルス感染症が増え高止まりしている。患者さんが減ったという印象はなく、発熱外来はひっ迫した状況が今も続いています」
また患者の急増に伴い、全国的に子どもが重症化するケースが増え死亡例も報告されています。
石和翔医師「脳炎脳症であったり心筋炎など重症な症状を呈している患者も実際に報告されていますからそういったものへの注意が必要」
こうした事態を踏まえ日本小児科学会は今月、子どものワクチン接種について「推奨する」との見解を示しました。子どもの接種率は他の年代に比べ低くなっています。
石和医師「重症化の予防という観点からは非常にワクチン接種が重要になってきます。オミクロン株を含めても重症化の予防に40~80%くらい効果がある」
多くの小中学校で25日から2学期が始まり集団生活が再開されることから家庭での健康観察や基本的な感染対策がより一層重要となります。