養殖期間3年→半分に

育てているのは、アメリカ産のトラウトサーモン=ニジマスです。海で養殖すれば成長速度が早まりますが、海水温が高い九州の海では難しいため、時間がかかるものの、淡水での養殖を採用しています。

ただ、ここ湯布院では、通常3年ほどかかる養殖期間を半分に抑えることができるといいます。

濱砂慎吾専務:
「この湧き水はいくら台風で雨が降ろうが何をしようが、濁ることもなければ水温が変わることがないので、魚の養殖としては非常に助かっている水」

年間を通して水温が一定の「湧き水」を利用することで安定生産が可能に。5年前には年間10トン程度だった湯布院サーモンの出荷量は100トンにまで増えています。

濱砂慎吾専務:
「魚のおいしさは、魚種と環境、食べているもの、この3つがポイントです。皆さんに美味しいと言ってもらえるように、ある程度基準を上げた良い魚を作っていきたい」