子どもからお年寄りまで幅広い世代に人気の魚「サーモン」。外国産が主流の中で、大分県の湯布院産サーモンの生産が拡大し、以前より市場に出回るようになっています。その理由を取材しました。
養魚場跡地を活用
井口記者:
「大分市のスーパーの鮮魚コーナーです。サーモンがずらりと並ぶ中で湯布院産のサーモンが販売されています」

大分市のトキハインダストリーあけのアクロスタウンの鮮魚コーナーでは、「おおいたサーモン」が販売されています。サーモンといえば外国産が主流ですが、この商品はなんと「湯布院産」です。
――サーモンというとどこのイメージがあります?
(買い物客)「ノルウェー産ですよね」
――ご存じでした?
(買い物客)「知らないです。色もきれいだし、湯布院はおいしいものを作ってそうなイメージがありますよね」
トキハインダストリーあけのアクロスタウン店 阿部武司チーフ:
「大分で養殖されているというのを知らないお客様がいられるので、やっぱりびっくりされる方がいる」
湯布院産サーモンを手がけているのは宮崎県の井戸内養魚場。九州各地でサーモン養殖に乗り出す中、湯布院では養魚場の跡地を活用し、5年ほど前からサーモンを育てています。

濱砂慎吾専務:
「ここはもともと養魚場跡地で、海外のトラウトサーモンを養殖している。海でも航海できる品種です。いま銀毛(ぎんけ)していて、海に行けますよという合図です」