大分県内で2日新型コロナウイルスに、過去2番目となる2108人の感染が確認されました。記者会見した広瀬知事は「BA.5対策強化宣言」について、現時点では発令しない考えを示しました。
(広瀬知事)「やれることは全部やっていると思うので、『BA.5対策強化宣言』を出すこともないのかな」
2日、感染が確認された2108人のうち、年代別では40代が362人、10歳未満が351人などと幅広い年齢層で陽性者が出ています。
居住地別では大分市951人、別府市250人、日出町47人、杵築市46人、国東市42人、臼杵市34人、津久見市9人、由布市87人、佐伯市83人、豊後大野市40人、竹田市34人、日田市150人、玖珠町22人、九重町17人、中津市158人、宇佐市81人、豊後高田市28人、県外29人となっています。
新たなクラスターは9件で、高齢者施設を中心に医療機関や幼児・保育施設などで発生が確認されています。
1日の感染者が2000人を超えるのは7月26日の2140人以来で、過去2番目の多さとなっています。
また、2日は80歳以上の高齢者1人の死亡が確認され、これで新型コロナによる県内の死者は191人となりました。
(県福祉保健部・藤内修二理事)「もちろんいつがピークになるかはまだ見えないが、少しピークに近づいた。いま頑張ってピークを早めに超えられたら」
一方、広瀬知事は政府が新設したBA.5対策強化宣言について、現時点では発令しない考えを示しました。
県内の病床使用率は宣言の目安となる50%を超えているものの、今も必要な感染予防対策は打てていると判断し、今後の動向を注視する方針です。
(広瀬知事)「(病床使用率)51%の流れをもうちょっと様子を見ておいたほうがいいかな、まだ上がっていくのかピークにきているのかということもあるし、もう少し様子を見てからにしようと思います」
感染症法上の分類については重症化リスクの低さや社会経済活動への影響から現在の2類相当から5類へ引き下げるべきとの考えを示しました。その上で、医療提供体制などは公的な枠組みを残すことを求めています。