新型コロナの感染急拡大により、大分県内の自宅療養者が1万人を超え過去最多となっています。食品や市販薬などの備蓄が呼びかけられている中、新たなサービスの需要も高まっています。

大分市のドラッグイレブンJR大分駅店です。

(ドラッグイレブンJR大分駅店・脇山和也店長)「こちらが最近売れ出している鎮痛剤・風邪薬のコーナーになります」

この店では自宅療養になった時のため、薬を買い求める客が7月から増え始め、急きょ特設コーナーを設置。風邪薬や咳止めなどの売り上げは2021年の同じ時期と比べて3倍近くになっています。


(脇山和也店長)「冷却シートは入りづらくなっている状況ですし、体温計も注文した分が入ってこなくなっている」

また、のどの痛みに備えて簡単に摂取できるゼリーなどの売れ行きも伸びているということです。

(脇山和也店長)「普段から在庫の確保に努めているので万が一に備えて利用してもらえれば」


感染の拡大が続くなか、県内での自宅療養者数は8月1日時点で1万832人となり、過去最多を更新しています。

大分市に住む男性は7月18日に感染が判明し、先週まで自宅療養を続けていました。

(自宅療養していた男性)「最初の3日ぐらい高熱が出たので体のだるさもあってきつかった」

1人暮らしのため食料のストックがなくなってからは「食事に一番困った」と振り返ります。

(男性)「食料に関してはカップラーメンとかに偏るところがあったので、ご飯作るのがきつくて不便さがあった」

こうした現状に大分市の食品工場ではある商品を急ピッチで製造しています。

「ここは出来上がった『ほっこデリ』の仕分け作業になります。販売が倍々に増えてきている」

医療・介護施設向けの食品を製造する森永食研。『ほっこデリ』は在宅の高齢者向けに2022年4月から販売を始めた冷凍惣菜のセットです。7月から売り上げが伸びていて、背景には自宅療養者の増加が考えられています。


(森永食研・森永隆美社長)「医療・介護の専門会社なので高齢者などを対象に当初考えていたけど、若い人の方がコロナの影響で利用されてる人がいてびっくりしている」

商品は自社の管理栄養士が監修しています。ハンバーグやエビチリなど肉料理と魚料理の主菜を5品ずつ組み合わせた10品、1セットです。真空パックのため、コンパクトな状態で自宅まで届けてくれ、レンジや湯煎で簡単に味わうことができます。


森永社長は医療・介護の現場で培ってきた技術を通じてコロナ禍で困っている人の生活を「食」で支えたいと考えています。

(森永隆美社長)「一品一品を作るにあたっては、色んな食材を買い物に行かないとできないというなかで、温めて食べたい時に食べたいものを食べてもらえる、そういった商品なのでぜひご活用してもらえれば」


自宅療養者にとっては備蓄品のほか、手軽に利用できるサービスが欠くことのできない存在になっています。