エンジントラブルで一時漂流した高速船「ヴィーナス2」に対し、13日午前10時頃から唐津海上保安部・壱岐海上保安署が原因究明のための立ち入り調査を行いました。

山本 徹記者(RKB):
「12日漂流した高速船ヴィーナス2です。海上保安庁が船の状態を調べています」

「ヴィーナス2」は12日午前8時過ぎ、対馬から壱岐に向かう途中でエンジントラブルのため航行できなくなり、乗員乗客52人を乗せたまま、およそ2時間にわたり付近の海域で漂流しました。

このトラブルを受けて唐津海上保安部と壱岐海上保安署は13日、芦辺港に停泊中の「ヴィーナス2」に立ち入り調査を行いました。

九州郵船は、トラブルの原因について「高波の衝撃で安全システムが作動してエンジンが停止し、かけ直しに時間がかかった」との見方を示しています。

九州郵船は今月22日まで、福岡と壱岐・対馬を結ぶ「ヴィーナス2」の運航取りやめを決めています。

「ヴィーナス2」は13日、九州運輸局による仮修理検査に合格し、今後、佐賀県の名村造船所で、本格的な修理が行われることになっています。