「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録5周年を記念したイベントが長崎県五島市で開かれました。

「イナッショ祭り」は世界文化遺産登録5周年を迎えた潜伏キリシタン関連遺産を地域おこしにつなげようと、市民有志でつくる実行委員会が五島市の奈留島で今月3日に開きました。
「イナッショ」とはイエズス会の創設者で、潜伏キリシタンの信仰の対象です。


参加したおよそ50人は、かつて潜伏キリシタンたちが信仰と生活の道として歩いたとされる山道のうち、ことし整備された区間を歩きました。

参加者は「当時のことを想像できる雰囲気があると感じた」など話していました。

潜伏キリシタンの子孫で実行委員会の柿森和年さんは「信仰は250年続いてきた。潜伏期の価値が今回、明らかにできたのではないか」と話していました。

このほか祭りでは潜伏キリシタンたちの洗礼式を再現した映像なども公開されました。