被爆者の声をアメリカの市民に直接届けるプロジェクトに参加する被爆者団体のメンバーらが、6日現地に向けて長崎を出発しました。

2週間の日程でアメリカに向かったのは、長崎の被爆者4人と被爆2世・3世ら11人です。

一行は、シカゴなど3つの都市で合わせて19回被爆体験の講話や意見交換を行い、現地の市民に直接、核兵器廃絶への思いを伝える計画です。

被爆者 宮田隆さん(84):
「今日ほど緊張した旅立ちはないですね。我々(被爆)1世がここまで生きてきたこと、そういうことを共有してもらう。同じ考えがあるんじゃないかと僕は思うんですね」

被爆2世 井原和洋さん(65):
「(核の被害について)どのように考えているかというのを行ってみて、まずは聞いてみて、次につなげられる何かヒントが得られればいいかなと思っています」

一行は、このプロジェクトを通して特に若者に対して平和の大切さを伝え、将来的な核兵器廃絶の機運を市民レベルで高めたいとしています。