活用は、エンタメだけではなく行政サービス・選挙活動にまで…
【住】実際に、どのような分野で活用が考えられていますか?
【平】最も利用されている”ゲーム・アミューズメント”の分野はもちろんですが、県内でも学校の授業やメタバース上に会社を設けたり、4月の長崎市長選など選挙活動の一環として活用されたりしました。
【住】長崎県内では、他に活用に向けての動きはないのですか?
【平】自治体で、今まさに活用に向けて検討が始まっています。

大石 賢吾 長崎県知事:
「メタバースは、物理的な制限とか距離的なもの、それを乗り越えるだけの可能性があると思いますし、離島・半島が多い本県にとっては、可能性が高いものではないかと思います。
どういったものに使っていくかというのは今、検討中ですけれども、秋田県で(予定されているメタバース)の体験・情報発信(機能)も非常に有能なものだと思います」
【住】長崎県も活用を検討し始めたのですね。
秋田県の話とはどのようなものなのですか?
導入費用は300万円 秋田を知ってもらい移住なども気軽に相談

秋田県 移住・定住促進課 星野 慧太さん:
「パビリオンの中では、県内の市町村から提供してもらった”移住定住施策”に関する情報を並べていて(アバターが)近づくと、各市町村についての情報を知ることができます。
動画で見ることも可能ですし、画像で秋田県内の観光地を知ることもできます」

『24時間、秋田の情報を知ることができる』として、3月に行われた実証実験の際は、1か月間で1,700人が利用し、そのうち800人が県外の人だったといいます。
県外からの反応も良かったことから、秋田県は機能を充実させ、6月からは本格的に稼働することにしています。

秋田県 移住・定住促進課 星野 慧太さん:
「AIで相談対応してもらえる機能を設けて、テキストベースにはなるんですが、自分たちが対応できないときに、AIで移住相談が対応できるような機能をこちらのメタバースに導入しようかと考えています」
【住】移住の情報を知るのに、秋田まで行くのは腰が重いけど、ちょっと話を聞いてみたいという人にはピッタリの”場所”ですね。
【平】そうですね。そして秋田県では今回のメタバース導入費用が300万円ほどで済んでおり”イベントを開くより低コスト”という点も魅力だと語っていました。