実現した “子どもたちが自由に使える居場所” GOKOU

(鉦の音)「ボーン」

こちらは、会議で出たアイデアが “形” になった実例です。
長崎市矢上町の浄土真宗の寺『教宗寺』
18代目の僧侶 小岱 海さんは、12年前、京都の大学を卒業後、長崎の実家に戻ってきました。

小岱さんは、僧侶としての仕事の他に、3年前から『ながさき若者会議』というプロジェクトに参加しています。
『若者会議』は、長崎が若者に選ばれる町になるために、直接意見を出してもらおうと長崎市が立ち上げた団体で、15歳から34歳までのおよそ30人が所属しています。

小岱 海さん:
「居場所がもっとあったらいいなっていうような意見が本当に多く見られたんですよね。
若い子たちには、居場所が少ないんだなということを本当に感じる機会になったんですけれども、なんかちょっと学校でつまづきがあったなとか、ちょっと家帰るにのがしんどいなっていうような子たちは居場所がなくなってしまうっていうことが問題だよねっていうことは分かってきたんですよね」

会議での意見をきっかけに、居場所を作りました。

小岱海さん:
「こちらが『GOKOU』として使っている門徒会館になります」

小岱さんは、門徒の方から譲り受けた1軒家を改装し、子どもたちが自由に使える居場所「GOKOU」を2年前、開設しました。
30畳ほどある大広間に、キッチンや4畳半の和室もあり、事前登録すれば無料で使うことができます。

現在30人が登録していて、主に、高校生や大学生が利用しています。