■ 銀行の役割 "存続が危ぶまれる地域を支える"

十八親和銀行が本業と合わせて、いま積極的に取り組んでいるのが『地域課題の解決』です。
山「長崎の全21市町に支店がありますので、いま支店長たちにそれぞれの地域の課題を分析させて、もっともっと自分たちの地域をよく知ろうという取り組みをさせていただいてます」
人口減少や高齢化により存続が危ぶまれる地域を支えることも、いまの銀行に求められる役割だと山川頭取は感じています。
山「例えば、ある町では移住者が出てきたと、そういった人たちの起業のお手伝い、新しく仕事をしたいというお手伝いもさせていただくケースもありますし、家の問題とか空き家の問題についても、社会問題になっているところが都市部以外にもあります。これらをいかに再生していくか、そういった地域課題を解決するような金融面でのバックアップというのは、これからもいろいろあると思います」

平「十八親和銀行としては、今後、長崎県の経済を金融面で支えていくことが県民からすごく期待されていると思うんですけど、5年後、10年後に『十八親和銀行がどのような金融機関になって長崎県の経済を支えていくのか?』頭取のビジョン、意気込みをお聞かせください」

山「もっと専門性を高くしないといけないと思ってます。一人でも多く、一社でも多くのお客様のお相手ができるか、相談に乗れるかっていうところを追求していきたい。
お客様に会えば会うほど、情報が当然たくさん集まってきますので、これをいかに我々が集め、溜め、活用するか。やはり”銀行に行けば何かが得られる” ”銀行の人とお付き合いすると何か我々も成長できる”というような、ちょっと漠然とした話ですけど、そういった存在になれたらなと思ってます。
そういった意味では銀行のイメージをどんどん変えていきたいなと思ってます」
先の読めない時代に、いかに本業を研ぎ澄まし”地域に貢献できる銀行”となれるか。山川頭取の手腕が注目されます。
今週のウィークリーオピニオンでした。