年度末、長崎県内で市役所職員を騙る不審電話が相次いでいます。
県警は6日、実際にかかってきた電話の音声を公開し、ニセ電話詐欺への注意を呼び掛けています。
【警察が公開した電話のやりとり】

市職員を名乗る男:
「健康保険課のタムラと申しますが●●さんのご自宅でお間違いないでしょうか?」
70代男性:「はい、間違いないです」

先月、大村市に住む70代の男性の自宅にかかってきた電話の音声です。
市職員を名乗る男から「医療費明細通知書が届いていませんか」などと “嘘の電話”がありました。
【警察が公開した電話のやりとり】
市職員を名乗る男:
「ご本人様の方で、間違いなく病院に通ったかという確認をとっている」
70代男性:「あーそのことね」
警察は市や金融機関の担当者を名乗る人物が電話をかけて還付金の手続きを名目にATMに誘い出し金を騙し取るニセ電話詐欺の予兆電話と見ています。

県内では先月中旬以降、同様の電話が相次いでいて、警察は、先月9日から17日の9日間だけで 28件の電話を確認。

こういった電話は詐欺の予兆であるとして『電話でお金の話をされたら 必ず家族や警察に相談する』よう注意を呼びかけています。
県内では6日も “長崎市職員をかたる男” からの電話を受けた 70代の女性が、現金140万円を騙し取られる被害が警察から発表されています。
特に年度末に『還付金』を名目にした詐欺の被害が多くなる傾向にあるとして、警察は引き続き注意するよう呼びかけています。