これは“住む人を募集している空き家の情報”を自治体ごとに専用のインターネットサイトにまとめたものです。
そして民間では“空き家をリノベーション”して 住みやすくした上で貸し出すという新たな取り組みが長崎市で始まっています。
敢えて古さを残すリノベーションで


道路にほど近い長崎市若竹町の一軒家── 空き家になって数年が経つ物件です。

明生興産 桃田 佳依さん:
「築はですね…昭和33年築なので 60年以上は経ってますね」

この物件のリノベーションを手がけている長崎市の明生興産では、5年ほど前から、空き家を所有者から買い取って 賃貸などに活用する取り組みを行っています。

桃田さん:
「坂とか階段の上とか、なかなか人が好んでは あまり住まない場所…でも、そこには結構“いい家”が残っていて、壊すには“もったいない家”がいっぱい残ってるので」



元の所有者は70代の女性で、引っ越しを機に『空き家になったこの家を手放したい』との相談が寄せられ、去年11月からリノベーションがスタート。
当初の状態を見た職人の第一印象は──?

山下俊之さん:
『これば(リノベーション)すっと!?って感じでした」

古くても使えるものはなるべく再利用します。
山下さん
「ここにあった古家の材料ば使うて棚板にすっとですよ。捨てるとはもったいなかけんが、リサイクルですたい、なんちゃ」

あえて“古さを残すリノベーション”は、特に若い世代から好評だといいます。

元々、住宅 兼 クリーニング店だったこの物件は、その造りをいかして、若者向けの“店舗付き住宅”として生まれ変わる予定です。

桃田さん:
「古い家でもリノベーションすることで、全然まだまだ新築同様に この先も住むことができるので、そういう考え方に少しずつでもチェンジしていただければなというところと、建築関係の方々もちょっとずつ そちらの方に──弊社だけじゃなく目を向けて(もらって)同じような取り組みを一緒にしていければ』