■ 100年に一度の“変”化

長濱ねるさん長崎駅長:「出発!」

(ファーン)100年に1度と言われる町の『変化』も ── 西九州新幹線の開業です

JR九州では、開業から1ヵ月間でコロナ禍前を超えるおよそ19万8千人の利用があったとしています。
『諫早~長崎間』での特急かもめの利用実績との比較では、2018年のコロナ前の102%です。

JR九州 古宮 洋二 代表取締役社長:
「開業効果もあるのかと思いますが、私は一定の成果があってる。順調ではないかという風に思っております」

一方で未着工区間の整備方針は決まっておらず、武雄温泉駅での“新幹線”と“リレーかもめ”の乗り換えも課題となっています。

記者:「また来たいなという気持ちになりますか?」

大阪からの観光客:
「ならないよ、なんでかって言ったら、博多で乗り換え、武雄温泉で乗り換え、めんどくさいなぁって思います」

長崎の経済界では“全線フル規格での整備”を訴えています。

長崎商工会議所 森 拓二郎 新会頭:
「引き続き、全線フル規格化を最重要課題として取り組んでまいります」

■ 親会社が“変”更

旅行大手のHISは、新型コロナの影響で財務状況が悪化したことから、香港の投資会社PAGに『ハウステンボスの全株式』を売却。

経営陣に『変更』はなく、5年間で数百億円が投資される見通しです。

ハウステンボス 坂口 克彦 社長:
「大型投資もするし、大型広告もするし、人も拡大すると。期待をしてください」

雲仙市には星野リゾートが手掛けたホテル 界 雲仙がオープン。

全国旅行支援が10月から始まるなど、ウィズコロナへと方針が“変”わりました。

界 雲仙 総支配人 山根 凪紗さん:
「雲仙エリア全体が盛り上がっていこうという空気をまさに感じておりまして」

■ 人の流れが“変”わる?

10月『ながさき大くんち展』で、6万人を超える来場者を記録した出島メッセ長崎。1年目の経済波及効果は125億円と試算されています。

ジャパネットホールディングスが長崎市幸町で建設を進める『スタジアムシティ プロジェクト』の概要も見えてきました。
12月19日、スタジアムの名称を『Peace Stadium Connected by SoftBank 』に決定したと発表しました。開業は2024年の予定です。

ジャパネットホールディングス 髙田 旭人 代表取締役 兼 CEO:
「年間960億ぐらいの経済効果があり、こういう数字が現実のものになるように引き続き頑張っていきたい」

また、大手電子メーカーの京セラは、12月19日、諫早市に半導体関連の工場を建設する計画を明らかにしました。

2026年操業開始予定で、1,000人規模の雇用が生まれるとしています。

平家 委員:
「経済活動は大分戻ってきたのかなと。後半にかけては実際長崎を訪れる方も増えましたし、そうやっていい変化を呼び込むような1年になればいいと思います」

経済活動がもとに戻りつつあるなか、再び感染拡大の動きを見せる新型コロナ。
来年も引き続き、経済活動とコロナ対策の両立が求められそうです。