長崎県平戸市の80代の女性が、検察庁の職員などを名乗る男らに、時価およそ4億円相当の純金のインゴットをだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生しました。

警察によりますと、今年8月中旬、平戸市内に住む80代の女性の自宅の固定電話に、「あなたの通帳と携帯電話が犯罪に使われている」などとウソの電話がありました。
その後、検察庁や警視庁の職員を名乗る男らから「取り調べをする」と言われ、女性は資産などの個人情報を聞き出されました。
犯人側の指示に従って純金のインゴットを購入した女性は、8月下旬から12月上旬にかけ、3回にわたって自宅を訪れた男らにインゴットを手渡し、あわせておよそ4億円相当をだまし取られたということです。
犯行グループの一人とみられる人物から被害者に「警察に連絡してください」との電話があり、被害者が警察に相談したことで今回の被害が明らかになりました。
警察は、警察官や検察官が捜査のために金銭を要求したり、LINEなどのSNSを使ってやり取りをすることは絶対にないとして、「お金の話が出たら必ず誰かに相談してほしい」と注意を呼びかけています。
長崎県警によると、県内での詐欺事件での被害額として、4億円はこれまでで最大だということです。








