花園出場をかけた全国高校ラグビー長崎県大会の決勝が16日日曜日に行われます。決勝進出校の一つ「長崎北」は17年ぶりの花園出場を狙います。

1月の長崎県新人戦で優勝しスタートした今年のチーム。持ち味はボール回しの「速さ」です。

準決勝でもフィールドをいっぱいに使い、得点に繋げました。

向井雄一郎監督「仲が良くて自分たちで考えてラグビーをやってるっていう姿が見られるので、そこはみんなで共有してやってくれるんじゃないかなと、キャプテンを中心に」


スターティングメンバ―とリザーブメンバー、あわせて25人の選手のうち11人が長崎ラグビースクール出身の3年生。2022年、中学3年生のときに九州大会で優勝。全国大会で3位に輝いた選手たちです。これだけのメンバーが揃ったのは単なる偶然ではありません。


チームを牽引するのはキャプテンの北嶋勇翔選手と副キャプテンの向井悠人選手です。

北嶋勇翔主将「ハーフ団でずっと戦ってきて、チーム状況が悪くなった時も常に2人でコントロールしてチーム作ってきたんで」
向井選手の父は長崎北高ラグビー部を11年指導している向井雄一郎監督です。

向井悠人副主将「家ではあんまり喋んなくて、普通のお父さんです(笑)」「花園に(北高から父親と)一緒に行けるチャンスは僕しかないと思うんで」
幼い頃から一緒にプレーしてきたメンバーで長崎北高から花園へ行く、掲げてきた目標の達成まであと1勝です。


ゲームをコントロールする北嶋・向井両選手とともにチームの要となっているのが平選手と道端選手。長崎ラグビースクール出身、俊足のトライゲッター2人です。
素早く、且つ正確なパス回しに磨きをかけ、人もボールも広く展開します。大きくて強い北陽台に当たり負けしないパワー、姿勢づくりにも力を注いできました。

ライバル・北陽台とのここまでの戦績は、新人戦・7人制大会では勝利したものの高総体では19対42で敗れていて、次は負けるわけにはいきません。
向井雄一郎監督「僕はよく『戦え』って言うんですけど、一歩でも前に自分が出て行くっていう。自信はありますよ。もうこのためだけにやってきてるので、この子たちは特に。今年こそは間違いなく行けるかなと思ってます」
向井悠人副主将「1,2年生は花園予選で準決勝で負けてしまって悔しい思いをして。その思いを次の日曜日の北陽台戦で出したいなって思います」

北嶋勇翔主将「北高に来て、全員で花園に行くっていう目標が入学当時からあったので、それを全員で叶えられるように北陽台を倒して、花園の切符を掴みたいと思います」

仲間とともに夢見た舞台へ。長崎北高から花園まで、あと1勝です。








