世代を超えた龍方たち、猛稽古の日々

5月、龍を操る龍方(じゃかた)の初顔合わせが行われました。42名のうち、実に半数以上が新人です 。

新人龍方・51歳:
「最初はかなり迷惑をおかけすると思うんですけど、気持ちは精いっぱい頑張って」
新人龍方・54歳:
「今年で54です。ケガしないように皆さんストレッチもやりながら臨んでいきたいと思います、よろしくお願いいたします」

まずは棒振りから

7月、龍方の稽古は一本の棒を振る「棒振り」から始まりました 。基本は、真っすぐ高く突き上げる動作 。

「身体の前まで一番上に、ここまで来たら反対の手をスッと上げる」

龍のイメージもわかないまま、言われた通り棒を回して突き上げる、回して突き上げる。…なんだかできそうな気がしてきた初日でした。

翌日は前に進む稽古です。黒い雲となった10人の龍方が、龍の息づかいとなり、命のうねりとなって、一匹の龍にならなければなりません。

諏訪町 山下寛一総監督:
「今までの稽古と違うのは、基礎の稽古を十分にやったこと。新人さんが多いということはそのままベテランを入れて流して稽古してこれでいいやじゃなくて、ピンポイントで教えていかないとなかなか芸事はうまくならないから」