ロシアからの軍事侵攻を受けるウクライナのジャーナリストらを招いて平和について考える学習会が、長崎市で開かれました。

この学習会は、被爆80年に合わせてグリーンコープが開いたもので、長崎被災協の田中会長のほかウクライナの地元紙の編集長や現地のジャーナリスト連盟の会長らが講師として参加。集まった市民とともに、80年前の戦争といまも戦闘が続くウクライナを通して、平和について考えました。

長崎原爆被災者協議会 田中重光会長:
「空襲で、また砲撃(をうけた)ウクライナの町を見ると、ちょうど80年前の日本、そして広島・長崎の風景と1つも変わらない」

ウクライナのジャーナリストらは現地の実状を訴えるとともに、ロシアが占領しているウクライナ南部のザポリージャ原発をめぐり原発事故への危機感を訴えました。

ラジオ・オンラインのジャーナリスト オルガ・ヴァカーロさん:
「私たちがこれまでに話してきた最大のリスクは、原子炉の炉心溶融、いわゆる福島(の原発事故)のようなことです」

核の危険にさらされているウクライナと核の恐ろしさを知る長崎。参加者は学習会を通して平和の実現に向けた想いを共有していました。