活発な前線の影響で長崎県内では記録的な大雨となっていて、各地で土砂災害や冠水の被害が相次いでいます。

車に乗っている人「雷!こわい」

長崎県内は大気の状態が非常に不安定となっていて昨夜から各地で雷を伴った大雨となっています。

NBC中村繁「時折、雷鳴を伴いながら強い雨が降り続いています」

昨夜、佐世保市では時間雨量67ミリの非常に激しい雨を観測。前線の南下に伴って線状降水帯が発生した県南部では長崎市と島原市付近で11日未明に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられています。
また8日の降り始めからの雨の量は各地で300ミリを超えています。

久富美海記者「午前7時過ぎです。雨は小康状態になりつつありますが、道路には大小さまざまな石が、雨の影響でしょうか、転がってきていまして、車も石の上に乗って止まってしまっています」

長崎市大浜町の国道では近くの法面の土砂が崩れて道路に流れだし、車が立ち往生するなどの影響が出たほか、県内各地の道路で冠水するなどの被害が出ました。

法面が崩れた現場では周辺の住民が流れ出した土砂を片付ける作業に追われていました。

付近住民「土砂崩れが起きる前兆が石が転がってたりとかっていうのを聞いていたので、高齢の祖母がいるので、状況を見ながら避難しようと思っています」

さらに12日午前6時までの24時間に県内の多い所で、250ミリの雨が予想されています。これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあるとして気象台は引き続き厳重な警戒を呼びかけています。