イスラエルとの紛争が続くパレスチナの駐日大使が8日、長崎市で講演し、パレスチナの歴史や現状、長崎への思いについて語りました。

ワリード・シアム駐日パレスチナ大使「パレスチナ人の命は決して使い捨てではありません」

講演したのはワリード・シアム駐日パレスチナ大使です。

9日の原爆の日に合わせて長崎市を訪れ、集まった市民に対しパレスチナの歴史や周辺の国との関係について説明。長期化するイスラエルの攻撃で食糧が不足し子どもたちが飢えで亡くなっている現状などを伝え、平和への思いを訴えました。
ワリード・シアム駐日パレスチナ大使「パレスチナ人として、私たちは長崎のメッセージに共鳴します。なぜなら、長崎のメッセージは破壊、人権侵害に対する強力なメッセージだからです。そして、長崎とガザが死で繋がるのではなく、命、希望、そして共通の未来への誓いで結ばれると信じています」

参加者「戦争を早く止めさせるために、やっぱり行動を起こしていかないといけないなっていうことをすごく感じました」

参加者「核兵器がない世界、そして争いごとがない、市民が豊かに暮らせるような社会を望んでいます」
ワリード・シアム駐日大使は9日、平和祈念式典にも参列します。