299人が犠牲となった長崎大水害から23日で43年となり、土石流により大きな被害が出た長崎市の川平地区では慰霊祭が行われました。

地区に建てられた慰霊塔の前で毎年行われている慰霊祭、ことしは約20人が参加しました。

43年前の長崎大水害では降り始めから翌日までの雨量が572ミリに達し、長与町役場では国内の観測史上最大となる時間雨量187ミリを記録。死者・行方不明者は299人にのぼりました。

長崎市川平地区では土石流が発生し、住宅などが押し流され34人が犠牲となりました。

長崎市では午前11時にサイレンが鳴らされ、住民らは黙とうを捧げ水害で亡くなった人たちの霊を慰めました。

尾﨑フミ子さん「いつも仲良くしていた友だちが(亡くなった)」「大波止まで流されてなかなか見つけきれなくて大変な思いをしました」

松本幸一自治会長「継承するというのが一番難しいと思うんですね」「どういった形で表現すればいいのか、ただ怖い怖いだけでは」「やっぱり事前に何ができるかというのを考えていかないといけない」

いつ起こるか分からない災害にどう備えるか、参加した住民は命を守る防災・減災について改めて考えていました。