原爆投下から2年後に作られた曲で戦後、長崎の復興の願いを込めた歌があります。「長崎盆踊り」という曲です。耳にする機会が少なくなった「長崎盆踊り」を継承していこうと長崎市内の小学生が、ことし地区の盆踊り大会で踊りを披露することになり24日、指導を受けました。

「長崎盆踊り」に挑戦したのは長崎市立朝日小学校の5年生です。

民踊指導者の永田利子さんを講師に招き、踊り方やその歴史を学びました。

「長崎盆踊り」は、1947年から被爆者を追悼するとともに市民を活気づけようと踊られるようになりました。

長崎民謡舞踊連盟・永田利子さん「原爆が落ちたらね、もう草木が生えないって言われてたんだよって。それなのに、岩屋さんも稲佐山も坊主じゃないよって。原爆が落ちたけど、それには負けないよって言うようなことを言ってるんだよ」

踊りを知る人が減っているなか、長崎の復興に寄り添ってきたこの盆踊りを継承しようと1時間練習しました。

参加した小学生「盆踊りが戦争と関係あるって知らなかったので、きょう知れてよかったです」

参加した小学生「楽しかったけど難しかったです」

参加した小学生「慰霊の気持ちを込めて、地域の方と一緒に楽しく踊れたらなと思います」

長崎民謡舞踊連盟・永田利子さん「供養の気持ちを込めて、厳かに踊っていただきたいとともに、地域の一員として、皆さんで和をもって踊っていただきたいと思っています」

長崎盆踊りは、8月に開催される朝日校区の慰霊盆踊大会で今後5年生から指導を受ける全校生徒によって披露されるということです。