悪化した母娘の関係

娘が高校2年生の頃、母娘の関係は最悪に―。久保さんは子育てや家族関係に悩み、日々の料理も嫌になったといいます。

それでもやらなければいけない料理を楽しくする方法はないか?そこで始めたのがSNSへの投稿でした。

お米料理研究家 久保千春さん:
「嬉しかったのが、手に障がいがある方、不自由な方がライブ配信を見てレシピを真似して作ってくれた。誰でも簡単に自分でできる、それがよかったことなんかな」

流産、がん、抗がん剤治療

子育てに悩んでいた30代。久保さんは流産と、2度の異常妊娠、抗がん剤治療も経験しました。

お米料理研究家 久保千春さん:
「治療中でも『この治療が終わったらこの演奏会行こう』とか、小さな楽しいを積み重ねて生きてきたんです。だから料理と自分が好きなもの、好きなSNSを掛け合わせたら、嫌なものが楽しくなるんじゃないのかなって」

娘:
「きついなか、何も言わずにしてくれたのは、本当にすごいなって尊敬しますし、ご飯とかでは愛情を感じていたところかなと思います」
久保さん:
「…泣くって」
娘:
「だよね。だよなって思った」