■電気の地産地消そして地域に還元する取り組みも

この電気を島内の事業所や家庭に届け『地産地消』しようと、五島市では地元企業が集まって新たな電力会社も設立しました。

イー・ウィンドの橋本社長はこの会社の代表も務めていて、五島市民限定で電気代を大手電力会社より最大5%安くするなど地域に還元する取り組みを行っています。

五島市民電力・橋本武敏代表取締役社長
「近くに洋上風車が立ったから電気代が安くなったんだみたいにね。地元にいかに風車の恩恵を享受してもらうか、実感してもらうか。今回の(洋上風力発電)がきっかけで色んなことに挑戦していこうという流れは出来たんじゃないかなと思いますね」

国内初となる商用の浮体式洋上風力発電設備8基が並ぶウィンドファーム。来年1月には送電を始める計画です。

戸田建設・小林修執行役員
「いよいよ本格的に浮体式洋上風力っていうか、洋上は再エネの切り札と言われてますます期待が高まっていますので、受け入れてくれた五島の皆さまの期待を裏切らないように”五島モデル”を広げて、日本全国そしてできたら世界へという形で私たちも一生懸命やっていきたいと思っております」

五島市によると最新の洋上風力発電事業における経済波及効果はおよそ40億円と予想されていて、関連産業を含めた新たな地域産業モデルとしても注目されています。