医師の決断 女性パニック

2月24日午前11時 子宮口全開(10cm)に。しかしなかなか赤ちゃんは出てこようとしない。(痛みなし)

2月24日午後1時 子宮口全開から2時間経っても、赤ちゃんがおりてこない。

無痛分娩の場合、子宮口が全開になってから、赤ちゃんが生まれるまでの時間は、経産婦の場合、2時間以内に管理することが推奨されている。

それ以上になると「弛緩出血」のリスクがあるという。赤ちゃんが生まれて胎盤が外に出た後に、子宮の収縮がうまくいかず出血が止まらない状態になることだ。

そして医師は決断を下した。
「麻酔を一旦止めて、お母さんの陣痛力を借りるしかない!」
「えー??!!」

麻酔がストップされて30分後、激しい陣痛が女性に襲いかかった。痛み「0」から一気に「10」のモンスター級の激痛が、1~2分おきに容赦なく襲いかかる。

30代女性:
「『もう嫌―!』『痛いー!』『どうにかしてー!』と叫び続けました。助産師は『痛いなら頑張って!』とひたすら励ましてくれるんですが、辛い、本当に辛かった。でも、もう前に進むしかないんだと、ひたすらいきみました」

さらに30分後、再び麻酔が投入され落ち着いたものの、痛み対する恐怖からか、麻痺している感覚が得られないまま、出産へー。

2月24日午後2時42分 体重3216g  身長49.5cm の男の子誕生!!丸顔の赤ちゃんは、ちょっぴり高めの美声で元気な産声を上げた。

30代女性:
「第1子の長い陣痛時間に比べたら、第2子で痛みを感じた陣痛時間は30分。産後の回復も早かったため、無痛分娩の選択は正解だったと思っています」