【相談事例】
『夫とセックスするのが嫌で、生活の時間をずらしたり、あえて小汚い格好をしたり、疲れているふりをしています。夫が出張に行くとホッとする…』

“察してほしい”がすれ違いに…

松尾さんは、この心理の背景には「小さな不満の積み重ね」があると指摘します。

夫婦関係専門カウンセラー・松尾聡子さん:
「夫婦はもとは他人。育った家庭環境も、過ごした学校生活も、親の考え方も違う。それなのに、なぜか結婚した途端に『世界で一番わかり合えてる私たち』みたいな感じになってしまう人がいる。言葉が足りなくなってしまうんです」

「相手が考えていることなんてほとんど当たらないはずなのに、なぜか当たると思って『きっとこう思っている』と決めつけてしまう。そこで齟齬が生まれ、不満が積もり、その積み重ねがやがてどうしようもない嫌悪感へと変わってしまうんです」