新郎新婦の個性やエピソードをちりばめた披露宴に
従来の発想にとらわれない今坂さんのアイデアは、新郎新婦の個性から生み出されることもあります。
この日の打ち合わせで今坂さんが目を付けたのは、料理人の経歴をもつ新郎のエピソードでした。
今坂美晴さん「おばあちゃんに最初作ってあげたオムライスは?」
新郎・竹山慶佑さん「普通の固めの」
今坂美晴さん「そっちを再現してもらいましょうか」
新郎・竹山慶佑さん「すごいねオムライスがケーキ」
料理人を志すきっかけになったオムライスをウエディングケーキに取り入れることにしました。

今坂美晴さん「電話番号のくじ引きゲームにいきたいと思います。ここは二人が毎晩電話で絆を深めてきたというエピソードを紹介したうえで、なのでここで電話というアイテムを取り入れますというお話をさせていただきます」
入念な打ち合わせで二人の思い出を引き出し、式のプランを組み立てていきます。
新郎・竹山慶佑さん「そもそも自分らも結婚式ということに対してあまりよくわからなくて、でも今坂さんがいろいろ見出してくれて引っ張ってくれて、自分らにもこういう何か思い出とかもあったんだなっていうのにちょっと気づかされました」
迎えた結婚式当日。オムライスを模したウエディングケーキを母から子へ。子育て卒業の意味を込めた「ラストバイト」です。
ゲストにふるまう料理は新郎が新婦の誕生日に作ったコース料理を再現しました。
今坂美晴さん「お手元の携帯電話のマナーモードをオフに。着信音が出る状態にしていただいてもよろしいでしょうか?」
遠距離恋愛だった二人の日課、電話を使ったゲーム。
慶佑さんは新婦の父にサプライズ電話で感謝を伝えました。
今坂美晴さん「結婚式って、あのたった2時間半なんですけどその方の人生が結構凝縮されてる空間なんですよね。それは家族愛だったり、友情だったり夫婦愛だったり、そういう何か他人の人生に関わることができる仕事って私あんまりないと思ってる。感動を一緒に味わえるこの仕事の達成感とか喜びとかそういったものが忘れられなくて。」
新婦・竹山恵さん「本当に夢のような。打ち合わせも毎回楽しくって、なんか本当終わってほしくないなっていう、からの結婚式なんかもう本当に最高な、一生の思い出になる結婚式でした」
新郎新婦の希望に寄り添い、思い出をカタチにする今坂さん。
会社を立ち上げて1年が過ぎ、新たな気持ちが芽生え始めています。
今坂美晴さん「これまで15年間この仕事をしてきてたくさんの夫婦を見てきたんですけど、なんかお2人が惹かれ合うときってやっぱり何か理由があるなって毎回思うんですよ。今後はその出会いをつくるっていうところから一緒にお手伝いしたいなと思っていて、あそこに何かいい若者といいお嬢さんがいるから、ちょっと会ってみたらどうかしらっていう昔の田舎によくいるちょっと "お節介おばさん" 仲人さんみたいなお仕事をしたいなと思ってます」
新郎新婦に人生最高の一日を。
今坂さんはこれからも夫婦として歩み出す二人を見届け続けます。