「どこにもない包丁を作る」
長崎市には、この他にも地域の伝統工芸を次世代に残そうと、新たな取り組みを始めた職人がいます。長崎観光の魅力UPにも繋がることが期待されているその取り組みを取材しました。

切れ味と刃の粘り強さが特徴の蚊焼庖丁。江戸時代からの技法がいまも受け継がれていて、県の伝統的工芸品にも指定されています。
長崎市蚊焼町は、かつては30軒ほどの鍛冶屋が軒を連ねていましたが、後継者不足の問題などから、今では、桑原鍛冶工房を含む2軒を残すのみとなっています。

「桑原鍛冶工房」三代目桑原和久社長:
「どこにもない庖丁をつくっています。よく切れるよ、長持ちするよ。握った心地がいいって」
去年、創業100年を迎えた桑原鍛冶工房では、庖丁を作る工程で良質の地下水を使っていて、これが切れ味の良さなどに繋がっていると言います。
