長崎県佐世保市のハウステンボスが、香港を拠点とする投資会社PAGに売却されることが8月30日発表されました。
今後の雇用はどうなるのか?そしてハウステンボスはどう変わっていくのか?
PAGの日本の代表者に話を聞きました。


ハウステンボスの坂口社長と園内を歩いているのが伊藤 宏一さん(57)。
PAGジャパンの代表の1人で、今回のハウステンボス買収の責任者です。

PAGジャパン 伊藤 宏一 共同代表:
「私、ヨーロッパの都市も訪れたことありますけども、まさに本物。本物以上に魅力のある風景だなと何度来ても思いますね」

■ ”伸びしろある” 数百億円規模の設備投資で付加価値を上げる

伊藤さんはハウステンボスを買収する理由の一つとして、『敷地の広さ』をあげます。他のレジャー施設と違い、施設増設の余地がありまだ成長できると踏んだのです。

伊藤さん:
「ハウステンボスの場合は、すでにある敷地の中で、まだまだアトラクションその他、魅力のあるものを提供していけるんではないかというところが ”伸びしろ” という意味では非常に大きいかなというふうに思います」


今回、親会社のHISの業績悪化に伴う資金調達のため、ハウステンボスは業績好調の中、売却されることになりました。
売却総額はおよそ1000億円。今月、全株式がPAGに譲渡されることになっています。


ハウステンボス 坂口 克彦 社長:
「(HISの)澤田会長自身がですね、決算会見の時に ”資金調達策” として『ハウステンボス売るのあり』っておっしゃいましたので『えーそんな考えてはるやん』っていう感じではあったので、ギリギリの準備とかっていうのは…”その覚悟” はしてました」


買収に際してPAGは『従業員の雇用と、坂口社長をはじめとする経営陣はそのままとし、テーマパーク事業の充実を図る』としています。
つまり今のハウステンボスに付加価値や魅力を加えていく考えです。


伊藤さん:
「まだまだアトラクションがこの規模のテーマパークにしては、充分ではないかなと。既存の設備の更新への投資も含めて、”数百億円規模の設備投資” はやることになるかなと思います」