ことし4月、長崎県諫早市内の公園内のシーソーで遊んでいた男の子が、手の指の骨を折る事故があり、諫早市は遊具の管理に過失があった事を認め、市議会で報告しました。


事故があったのは諫早市の久山公園で、ことし4月18日、シーソーで遊んでいた10歳の男の子が、反対側に乗っていた女の子を降ろそうと座板を掴んでいたところ、シーソーが跳ね上がり、男の子が左手親指の骨を折るけがをしました。


市によりますと、シーソーの緩衝材となるクッションタイヤが劣化して薄くなっていたため、男の子は女の子を安全に降ろそうと先に降り『座板を手で持ち、支えていた』ということです。


規定では、タイヤは地面から23センチの高さが必要でしたが、事故当時は9センチしかありませんでした。


きょうの市議会全員協議会で、諫早市は管理に過失があったとして、損害賠償として被害者側におよそ6万4000円を支払ったことを報告したほか、学校などにあるシーソーについても調査を進めるとしています。


諫早市によりますと、市内の別のシーソー10基が、事故のおそれがあるとして使用禁止となっています。